毒キノコ御三家

「毒キノコ御三家」とは日本で発生する代表的な毒キノコ3種類

毒キノコによる食中毒の約7割以上は、シメジやシイタケの仲間の食用のキノコと間違い誤って食べる事で下痢、腹痛などの消化器系の症状または神経系に症状が現れます。特に秋は行楽シーズンで山に入る方も多いかと思います。素人が間違って採取して食べてしまうツキヨタケクサウラベニタケカキシメジの3種を毒キノコ御三家といいます。(近年、統計上カキシメジは減少傾向です。) 誤食による食中毒を防止するには、この御三家をしっかり正確に鑑別する知識や目利き力を得ることで、回避できます。それには、先ずは、類似した「毒キノコ」と「食用キノコ」を写真等で比較対照する中で、個々の特徴を覚え知識を深め、実体験することが大切です。

ツキヨタケ

ツキヨタケは、日本のブナ林にはごく普通に生息する毒キノコで毒キノコ御三家の1種です。北海道南部以南の幅広い地域で見る事が出来き、長径5-30cm程度で傘は半円形ないし腎臓形をなになります。、表面は湿時には粘性を示し、幼時は橙褐色〜黄褐色で老成するに従って紫褐色または黄褐色となります。柄は通常はかさの一端に着き、太く短くて淡い黄褐色を呈し、ひだとの境界には低いリング状をなした隆起がある。かさは、柄の近くは厚いが周辺部は薄く、肉は軟質でほぼ白色。ツキヨタケに含まれる有毒物質には、イルジンS、イルジンM、ネオイルジンなどがある。ツキヨタケを食べると食後30分~1時間程で嘔吐,下痢,腹痛などの消化器系の中毒症状が現れます。幻覚痙攣を伴う場合もあるが,翌日から10日程度で回復する。ひどい場合は、痙攣、脱水、アシドーシスショックなどを起こすこともある。ツキヨタケ食中毒の治療は、医療機関による処置が必要で、消化器系の症状に対しては、催吐・胃洗浄、あるいは吸着剤(活性炭など)の投与が行われる。傘が良く似たものには、ムキタケ、ヒラタケ、シイタケがあります。
ツキヨタケ|毒キノコ御三家
ツキヨタケ(毒キノコ)

クサウラベニタケ

クサウラベニタケは、夏から秋にかけて、アカマツ混生林下や広葉樹林下で見る事ができる毒キノコで毒キノコ御三家の1種です。カサの大きさは3cmから8cm、ツカの長さが5cmから10cmです。カサの色は、灰色からで湿気があるとヌメリがあります。肉は表面とほぼ同じ色をしており、味は特になく、ニオイは僅かな粉臭があるのが特徴です。また、ツカの部分の肉はスポンジ状となっております。クサウラベニタケの有毒成分は、溶血性タンパク,コリン,ムスカリン,ムスカリジンなど嘔吐,下痢,腹痛などの胃腸などの消化器系中毒症状を起こします。また、発汗などムスカリン中毒の症状も現れます。クサウラベニタケを摂食後10分から数時間で症状が現れ、神経系および消化器系の食中毒を起こし、死亡例もあります。良く似た食用キノコには、ウラベニホテイシメジ、ホンシメジがあります。
クサウラベニタケ|毒キノコ御三家
クサウラベニタケ(毒キノコ)

カキシメジ

カキシメジは、秋にクヌギ、シラカシといった広葉樹林やマツなど針葉樹林で見る事ができる毒キノコでで毒キノコ御三家の1種です。カサの大きさは3cmから8cmで色が黄褐色から茶褐色まであります。ツキヨタケクサウラベニタケはと並び非常に多いキノコです。カキシメジは、写真のとおり椎茸に似ており、古くから迷信で「地味なキノコに毒キノコはない」と言われていることが原因の1つだと思われます。カキシメジの肉は、悪臭があり苦みもあります。その為、食べた時に異常があるときは吐きだすようにしましょう。カキシメジに含まれる有毒成分は、ウスタル酸です。この成分は、2002年に発見された水溶性の有害物質です。またカキシメジには、微量であるが青酸を産生する能力があるが中毒を起こす量ではないです。カキシメジを摂取して30分から3時間程度で、腹痛、下痢、嘔吐などの消化器の症状があらわれます。症状は、カキシメジを摂取した量で異なりますが、カキシメジによる食中毒の疑いがある時には、水を飲ませ胃の内容物で出来るだけはきださせて病院で医師の治療を受けるようにしましょう。点滴などで数日で回復します。食用のチャナツムタケと良く似ている為、食中毒の原因になります。
カキシメジ|毒キノコ御三家
カキシメジ(毒キノコ)