シロタマゴテングタ|毒キノコ図鑑

シロタマゴテングタ|毒キノコ図鑑

シロタマゴテングタケ(白卵天狗茸、Amanita verna)はハラタケ目テングタケ科テングタケ属の毒キノコです。学名の意味は「春のテングタケ」。イチコロ(秋田県)の地方名があります。日本ではドクツルタケタマゴテングタケと並び毒キノコ御三家の一角として知られ、ヨーロッパにおいてはタマゴテングタケに続いて最も危険な毒キノコの一つとして恐れられている。 国内ではあまり知られていないことだが、本種はドクツルタケと同様「破壊の天使」の異名を持っている。
【AD】 自宅で簡単にガンやエイズ(HIV)の検査が可能に 誰でも簡単にできる高精度に血液検査キット 詳細はこちら

シロタマゴテングタケの概要

シロタマゴテングタケは、毒キノコです。シロタマゴテングタケのカサは名前の通り、白色で表面には光沢が見られますが、湿気を帯びるとややヌメリがでてきます。また幼いシロタマゴテングタケは、球を半分にしたような形で成長とともに徐々にカサが広がります。ヒダは白く、やや密に並んでいます。ツカの部分は白く、上部には布のような質感のツバが垂れ下がっています。また、ツカの表面は平滑で繊維状です。肉の色は基本的には白色ですが、ツカの髄の部分はやや黄色みを帯びています。

シロタマゴテングタケの写真

シロタマゴテングタケ写真1|毒キノコ シロタマゴテングタケ写真2|毒キノコ
シロタマゴテングタケ3|毒キノコ シロタマゴテングタケ4|毒キノコ

シロタマゴテングタケの季節

シロタマゴテングタケは、夏から秋にかけて針葉樹や広葉樹林の地上で見る事ができる毒キノコです。

シロタマゴテングタケの有毒成分

シロタマゴテングタケに含まれる有毒成分は、アマトキシン類、ファロトキシン類、溶血性タンパクなどを含む。特にアマトキシン類はテングタケ類を代表する猛毒成分として知られ、熱を通しても分解されない。ファロトキシン類、溶血性タンパクなどは殆ど中毒の原因になることはないので、実質の毒成分はアマトキシン類のみと考えてよい。

アマトキシン|シロタマゴテングタケの有毒成分

アマトキシン|シロタマゴテングタケ

α-アマニチン は、テングタケ科 の毒キノコ、タマゴテングタケから発見された毒素のひとつ。8つのアミノ酸が結合した環状ペプチド。アマトキシン類は熱に対して安定であり、一般的な加熱調理程度では分解されない。この毒素は遅効性を持ち、症状が現れた際には摂取した毒素の大部分が生体内に吸収されているために対処が困難になる点が危険である。生体内に取り込まれたα-アマニチンはRNAポリメラーゼIIに結合し、タンパク質の合成に必要なmRNAの合成反応を阻害することで細胞組織を壊死させる。なお、この毒素に対する解毒剤は存在しない。

ファロトキシン|シロタマゴテングタケの有毒成分

ファロトキシンは、タマゴテングタケから単離された二環式のヘプタペプチドである。少なくとも7種類の化合物から構成されている。ファロイジンは、1937年にハインリッヒ・ヴィーラントの義理の息子で弟子のフェオドル・リュネンとミュンヘン大学のウルリッヒ・ヴィーラントによって初めて単離された。他の6つは、プロファロイン、ファロイン、ファリシン、ファラシジン、ファラシン、ファリサチンである。肝臓細胞に対しては高い毒性を持つが、腸ではほとんど吸収されないことが分かっている。さらに、この物質は食用のガンタケの中でも少量見つかっている。

シロタマゴテングタケの症状

シロタマゴテングタケに含まれる有毒成分は、アマトキシンが主成分なので、タマゴテングタケ、ドクツルタケとほぼ同じ症状を起こします。シロタマゴテングタケを食べてから6時間から24時間程度でコレラみたいな下痢,嘔吐,腹痛など消化器系の症状があらわれます。さらに,シロタマゴテングタケの毒素は、数日後から肝臓肥大,黄胆,胃や腸からの出血,その他,内臓細胞破壊が起こり死に至る場合があり重症化することがあります。このキノコに対する解毒剤は存在せず、治療法は早期の胃洗浄、発症した後の対処は活性炭の投与、および下剤(D-ソルビトール)の投与、十二指腸チューブによる胆汁の吸引除去などだが、深刻な場合は肝移植が必要となる。やや小型のキノコなので、致死量(本数)はドクツルタケに比べてやや多いと思われる。

シロタマゴテングタケの備考

シロタマゴテングタは、毒キノコであるドクツルタケと似ているが、ドクツルタケと比べると「小型である」、「柄にささくれが無い」、「試薬による呈色反応が異なる」といった点から見分ける事ができます。しかし、いずれにしてもシロタマゴテングタケドクツルタケのような外部形態をもつ白色のテングタケ属のキノコは世界的に見ても数多く存在しており、それぞれの区別が困難な場合が少なくない。秋田では「イチコロ」と呼ばれている。シロタマゴテングタケによく似たキノコとしてドクツルタケシロタマゴテングタケなどが存在し、類縁関係は薄いがシロマツタケモドキ(食)、シロオオハラタケなども挙げられる。ドクツルタケはより大型、柄の表面にササクレがある。シロコタマゴテングタケはコタマゴテングタケ(毒)がほぼ純白になったものである。本種とは非常によく似ているが、ツバの位置やツボの特徴に違いが見られる。シロマツタケモドキの形態はマツタケの白色版のようなもので、肉質がしっかりしており、判別は容易な方だろうか。シロオオハラタケは一見すると似ているが草地、芝生、林縁に発生することが多く、傘、柄を傷つけると黄変する点や、ヒダが成長するに従い灰紅色→黒褐色に変わっていくなど、違いが多いので判別はそれほど難しくない。

食中毒防止のポイント

シロタマゴテングタケみたいな毒キノコによる食中毒を予防する為には、食べる事ができるmのを確実に判断できない場合には、採らない! 食べない! 売らない! 人にあげない4つが重要です。毎年、知識が無い方が採取した方が食中毒となっております。専門的な知識が無い素人の方によるキノコ狩りは絶対にやめましょう。詳しくは「毒キノコの種類と有害成分による影響」で説明しています。

  • わからないキノコは採取しない。
  • 他の種類)が混入しないように注意して採取する。
  • 昔から言われている「言い伝え」は間違っているので信じない。
  • 図鑑などで素人判断はしない。
  • 食用でも生の状態で食べたり大量に食べると食中毒になるものがあるので注意。

食べてから症状があらわれる時間(潜伏期間)は短く、キノコ狩りで採取したものをを食べて体調が悪い場合には、直ちに医療機関を受診して下さい。もし、食べた料理等が残っている場合は、医療機関に一緒に持参して治療の参考にしてもらって下さい。下痢や嘔吐の症状は、一般的な食中毒でも同様な症状があります。細菌やウイルスによる食中毒が気になる方は「食中毒(Food Poisoning)」を参照してください。

特に注意したい毒キノコのまとめ

日本国内で発生する種類を一覧形式にまとめました。それ以外の種類についても右の一覧から選んでみてください。毒キノコの名称をクリックすると生息場所、特徴、毒の種類、もし誤って食べたときに現れる症状などをまとめてあります。

毒キノコの名称 有毒成分 主な症状
症状が出るまでの時間
毒キノコの特徴
カエンタケ|毒キノコカエンタケ トリコテセン類(ロリジンE、ベルカリンJ(ムコノマイシンB)、サトラトキシンHおよびそのエステル類の計6種類 誤って食べると概ね30分程度で、腹痛、下痢、嘔吐などの消化器系の症状があらわれ、さらに症状は悪化し悪寒、頭痛、手足の痺れ、喉の渇きなどの神経症状もあらわれます。 日本国内で見ることが出来る毒キノコの中でも危険性が高いです。毒性が強く有毒成分3グラム程度で人を殺すことができます。また、触れただけでも皮膚が炎症を起こしますので触れない様にしましょう。カエンタケは、ハイキングコースや公園などの小道の脇でも確認されています。もし、カエンタケを見つけたら触れずに市役所などに連絡してましょう。
オオシロカラカサタケ|毒キノコ オオシロカラカサタケ タンパク性毒成分であるモリブドフィリシン、ステロイド類を含む。また、毒成分ではないが、レピオチンA、Bという化合物を含んでいる。 誤って食べると1地時間から3時間程度で腹痛、下痢、嘔吐などの症状があらわれ、さらに発熱、悪寒、頭痛、痙攣などの症状を引き起こすことがあります。毒素は非常に強く症状も激しいことがありますので注意が必要です。  オオシロカラカサタケは、熱帯地方のキノコであり、そもそも日本には存在しないキノコだったと考えられます。以前は、日本国内でも沖縄県や小笠原地方でしか見る事ができませんでした。現在、オオシロカラカサタケは、西日本、東海地方で春から秋にかけてみられる毒キノコです。
 アンズタケ|毒キノコアンズタケ アマトキシンの量は微量であるが猛毒であるため生食で大量に摂取すると中毒になる可能性もあり避けたほうがよい。 誤って食べると発症するまでの潜伏期が6~24 時間と長いため、治療が遅 れたり、また、数日後に肝障害が発現するため重篤になるケースが多いです。日本ででの中毒の発生件数は少ないが、きのこによる死亡例の9割はアマ トキシン群のきのこによるものである。 アンズタケは、夏から秋のはじめにかけてモミ、ツガ類の林内や広葉樹の林内地上に群生する毒キノコ。 正しく処理すれば、食用になり、味にもクセがない。例えば、牛肉、豚肉、鶏肉などの肉料理の付け合せやカレーの具材として使われる。鹿肉と一緒に食べる伝統料理もある。
 ベニテングタケ|毒キノコベニテングタケ イボテン酸は、強いうま味成分でもあります。そのた、ベニテングタケを塩漬けにして食べている地域もあります。乾燥したベニテングタケは、毒性が強くなるので食べない様にしましょう。 誤って食べると比較的短時間(30分から90分)で下痢、嘔吐、眠気、発汗、さらに、健忘、幻覚、ハイテンションなどの症状があらわれ治療する必要があります。多くの場合は、重症化する事もなく1日程度で回復します。 ベニテングタケは非常に可愛らしい赤色に白い斑点があるのが特徴です。しかし、その派手さから毒キノコだと注意されているので誤食による食中毒は、多くは発生していません。夏から秋にかけて抗原のマツなど針葉樹や白樺など広葉樹の地上に発生します。
 ドクツルタケ|毒キノコドクツルタケ ドクツルタケの有毒成分は環状ペプチドで、アマトキシン類(α-アマニチンなど)、ファロトキシン類(ファロイジンなど)、ビロトキシン類、ジヒドロキシグルタミン酸などがある 誤って食べると6~24時間後にコレラ様の症状(おう吐、下痢、腹痛)が現れるが1日でおさまり,その後24~72時間で内臓の細胞が破壊され肝臓肥大,黄疸,胃腸の出血などの肝臓,腎臓機能障害の症状が現れ,死亡する場合がある。催吐,胃洗浄,活性炭投与など適切な処置が必要である。 ヨーロッパではドクツルタケを「死の天使」の異名で恐れられている。初夏から秋にかけて針葉樹林,広葉樹林の地上で見る事ができます。 野生のマッシュルームと見まちがえやすく、海外では食中毒の件数は多い。日本ではあまり食べる人もいないが、 数年に一度は食中毒があり数名が命を落としています。
 テングタケ|毒キノコテングタケ イボテン酸、ムシモール、スチゾロビン酸、ムスカリン類、アマトキシン類,アリルグリシン、プロパルギルグリシン150などがあります。 誤って食べると30分程で嘔吐、下痢、腹痛など胃腸消化器の中毒症状が現れる。そのほかに,神経系の中毒症状,縮瞳,発汗,めまい,痙攣などで,呼吸困難などの症状になり,1日程度で回復するが,古くは死亡例もあります。 初夏から秋にかけて広葉樹林の地上に発生します。(針葉樹に生えるのはイボテングタケ)。見た目の特徴は、初め半球形で傘が開き、成長すると傘が開き平らになります。テングタケの肉は白色でもろく、味やニオイは特にありません。他にも似た種類がありますので注意しましょう。
 ツキヨタケ|毒キノコツキヨタケ ツキヨタケに含まれる有毒成分には、イルジンS、イルジンM、ネオイルジンなどがある。 誤って食べると食後30分~1時間程で嘔吐,下痢,腹痛などの消化器系の食中毒の症状が現れる。また、幻覚痙攣を伴う場合もあるが,翌日から10日程度で回復する。症状がひどい場合は、痙攣、脱水、アシドーシスショックなどを起こすこともある。 秋にブナの枯れ木上に重なるように群生する毒キノコです。シイタケに色も形もそっくりであるが、誤食するとおう吐と下痢で腰もたたなくなるという。採ってからあまり時間がたたないうちであれば暗闇の中ではひだが青白く光る性質があり、もし不安だったら、きのこを持って暗い所へ入ればわかる。
クロハナビラタケ|毒キノコクロハナビラタケ 詳しいことは、わかっていない。 誤って食べると下痢や嘔吐など消化器の症状があらわれます。キクラゲの仲間と思い込んで食べない様に注意しましょう。 カサの部分が黒くキクラゲの仲間にも見えますが違います。初夏から秋に広葉樹倒木上に発生。多数の裂片の集合体で大きさは約8cmの毒キノコです。これを食べる人はいないと思うけれど、有毒で消化器系の中毒を起こすらしい。
 クサウラベニタケ  溶血性タンパク,コリン,ムスカリン,ムスカリジンなど
コリン、ムスカリジンは消化系に作用すると言われる。。ムスカリンは副交感神経を興奮させることで縮瞳、発汗などを示す毒素である。
誤って食べると10分から数時間で症状が現れ、神経系および消化器系の食中毒を起こす。 夏から秋にかけて、アカマツ混生林下や広葉樹林下で見る事ができる毒キノコです。毒性はそれほど強くないので、 命にかかわるような事にはならないが食中毒をした事のある人の話では、とにかく苦しいらしい。
オオワライタケ 不明 めまい、幻覚、興奮(症状は30分~3時間 早めに症状が現れる)  
カキシメジ ウスタリン酸 おう吐、下痢など(症状は30分~3時間 早めに症状が現れる) 似ているキノコは、ムチャナメツムタケ、マツタケモドキ
シャグマアミガサタケ モノメチルヒドラジン おう吐、下痢、死亡(症状は6時間経過してから症状が現れる) 似ているキノコは、ムアミガサタケ
シロタマゴテングタケ アマトキシン類、ファロトキシン類、ビロトキシン類 おう吐、下痢、腎臓や肝臓の障害、死亡(6~10時間経過してから症状が現れる) 似ているキノコは、ムシロオオハラタケ、シロマツタケモドキ
ドクササコ アクロメリン類A,B及びC、クリチジンなど 1ヶ月以上手足の先に激痛(3日~7日と非常に遅く症状が現れる) 似ているキノコは、ムカヤタケ
ドクベニタケ アマトキシン類、ファロトキシン類、ビロトキシン類 おう吐、下痢、腎臓や肝臓の障害、死亡(6~10時間経過してから症状が現れる) 似ているキノコは、ムシロオオハラタケ、シロマツタケモドキ
ニガクリタケ ファシクロールE おう吐、下痢、けいれん、死亡(30分~3時間 早めに症状が現れる) 似ているキノコは、ムクリタケ、キナメツムタケ
ハナホウキタケ 不明 おう吐、腹痛、下痢など(30分~3時間 早めに症状が現れる) 似ているキノコは、ムホウキタケ
ヒトヨタケ コプリン (酒を飲むと)おう吐、めまい(20分~2時間 早めに症状が現れる)  

楽天市場 注目商品ランキング

シロタマゴテングタケ|毒キノコ図鑑

毒のあるキノコの種類や特徴

カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行

毒キノコ関連ページ

食中毒の原因となる細菌やウイルス

e840.net グループサイト

サイト内検索機能 By Yahoo!

Yahoo! JAPAN

  • ウェブ全体を検索
  • e840.net内を検索