ベニテングタケとは

ベニテングタケ(学名:Amanita muscaria)|毒キノコ

ベニテングタケは、秋にシラカバやシラビソなどの林の地上に点々(時には一列に並ぶように)発生する毒キノコです。傘は赤色に白い斑点とゲームやおとぎ話に登場する様な形状をしており非常に親しみやすいです。色合いから猛毒と思われがちですが、誤って食べても毒性は弱く死亡する可能性は低いです。ベニテングタケはひだや柄、つぼのかけらが白いイボ状に傘の表面に付着する点が、食用のタマゴタケと異なる点です。ベニテングタケの ひだ、柄、つば、つぼともに純白でつぼは時に痕跡程度の場合もある。傘は、はじめのうち鐘形で、最後にはほとんど平らに開き、表面の色は朱赤色で白いイボが多数ついている。ひだは柄に離生し、白色。 柄は白色で表面には白いササクレがある。柄の中程には白色のつばをもち、根もとは球根状にふくらみ、つぼの名残がある。

ベニテングタケは毒キノコの中でも毒性は低いです。

ベニテングタケは非常に可愛らしい赤色に白い斑点があるのが特徴です。しかし、その派手さから毒キノコだと注意されているので誤食による食中毒は、多くは発生していません。しかし、ベニテングタケには有毒成分が含まれており、誤って大量に摂取すると昏睡することもありますので注意が必要です。ベニテングタケのカサは、大きくなると10cmから20cm程度になる大型キノコです。小さいものには、白い斑点がありますが、雨などにあたるとイボ状の白い斑点がとれることもあり、成長とともに白い斑点が薄くなります。そして、円盤状になり赤色が薄くなり白っぽくなります。

ベニテングタケの写真

ベニテングタケは毒キノコです。 ベニテングタケは成長すると傘が開く
ベニテングタケはアニメやゲームに出る形状 ベニテングタケ

ベニテングタケは夏から秋にかけて見る事ができる

ベニテングタケは、夏から秋にかけて抗原のマツなど針葉樹や白樺など広葉樹の地上に発生します。そもそもシベリアなどを起源とするキノコで、アメリカ、アジア、ヨーロッパなど北半球に広がったと考えられます。最近では、オーストラリアや南アフリカなど南半球でも確認されています。

ベニテングタケは古くから毒キノコであることが知られている

ベニテングタケは、古くから毒キノコであることは知られています。誤って食べると比較的短時間(30分から90分)で下痢、嘔吐、眠気、発汗、さらに、健忘、幻覚、ハイテンションなどの症状があらわれ治療する必要があります。医療機関では、解毒剤はなく胃洗浄などの処置が行われますが、多くの場合は、重症化する事もなく1日程度で回復します。しかし、ベニテングタケを短時間に大量に摂取すると有毒成分による重度な症状になる事もありますので注意が必要です。

ベニテングタケに含まれるイボテン酸は、強いうま味成分でもあります。そのた、ベニテングタケを塩漬けにして食べている地域もあります。乾燥したベニテングタケは、毒性が強くなるので食べない様にしましょう。ベニテングタケには、微量であるが毒性の強いアマトキシンも含まれており、長期間食べる事で肝機能が低下することもわかっている。素人が食べるには、非常に危険なキノコです。

国内でベニテングタケを食べる習慣がある地域がある

ベニテングタケは、古くから猛毒な毒キノコといわれていますが、誤って食べても致命的な毒キノコではありません。ただし、短時間に大量摂取すれば死亡する事もあります。国内でも長野県の一部地域ではベニテングタケを塩漬けにして食したり、ロシアでもウォッカに漬け込み食べる習慣がある。猛毒なキノコと言われる背景には、一部地域で食べられているベニテングタケを安全な認識とさせないために少し大げさに言われた可能性が高いです。また、ベニテングタケみたいな赤色に白の斑点のあるキノコが毒キノコであると誤った迷信も影響していると思われます。

毒キノコ食中毒防止のポイント

毒キノコによる食中毒を予防する為には、食べる事ができるキノコを確実に判断できない場合には、採らない! 食べない! 売らない! 人にあげない4つが重要です。毎年、キノコの知識が無い方が採取した毒キノコで多くの方で食中毒となっております。キノコの専門的な知識が無い素人の方によるキノコ狩りは絶対にやめましょう。詳しくは「毒キノコの種類と有害成分による影響」で説明しています。

  • わからないキノコは採取しない。
  • 有毒キノコが混入しないように注意して採取する。
  • 毒キノコの見極め方の「言い伝え」を信じない。
  • 図鑑などだけで素人判断はしない。
  • 食用のキノコでも生の状態で食べたり大量に食べると食中毒になるものがあるので注意。

毒キノコを食べてから症状があらわれる時間(潜伏期間)は短く、キノコ狩りをしたキノコを食べて体調が悪い場合には、直ちに医療機関を受診して下さい。もし、食べたキノコが残っている場合は、医療機関に一緒に持参して治療の参考にしてもらって下さい。下痢や嘔吐の症状は、毒キノコ以外にも一般的な食中毒でも同様な症状があります。細菌やウイルスによる食中毒が気になる方は「食中毒(Food Poisoning)」を参照してください。

特に注意したい毒キノコのまとめ

日本国内で発生する毒キノコを一覧形式にまとめました。それ以外の種類についても右の一覧から選んでみてください。毒キノコの名称をクリックすると生息場所、特徴、毒の種類、もし誤って食べたときに現れる症状などをまとめてあります。