ドクツルタケ|毒キノコ図鑑

ドクツルタケ|毒キノコ・プロフィール

ドクツルタケは、夏から秋にかけて各種の広葉樹林、モミ林、ツガ林などの林内地上に発生する毒キノコです。形状は、 傘、ひだ、柄、つば、つぼともに白色く、時として傘の中心部が紅褐色をおびる事もある。つばより下の柄はささくれにおおわれ、 つぼは袋状で大型であるのが特徴です。純白の外見とはうらはらに、世界の猛毒きのこの中でも横綱格のひとつである。ヨーロッパではドクツルタケを「死の天使」の異名で恐れられている。 野生のマッシュルームと見まちがえやすく、海外では食中毒の件数は多い。日本ではあまり食べる人もいないが、 数年に一度は食中毒があり数名が命を落としています。

ドクツルタケの概要

ドクツルタケは、毒キノコに分類され中型から大型で色は白で湿っているときはやや粘性がある。柄にはつばとつぼ、そしてささくれがある。傘のふちに条線はない。水酸化カリウム3パーセント液を傘につけると黄変する。胞子はほぼ球形。ハラタケ科など食用の種類と間違える可能性があるので注意が必要である。例えば、シロオオハラタケとドクツルタケは見かけはほぼ同じであるが、ツボの有無、ひだの色などから見分けることができる。猛毒のシロタマゴテングタケとは、水酸化カリウム溶液につけても変色しないこと、柄にささくれが無いことなどからドクツルタケと区別できる。

ドクツルタケの写真

ドクツルタケ ドクツルタケの写真2
ドクツルタケ横からみた写真 ドクツルタケ下から見た写真

ドクツルタケの季節

ドクツルタケは、初夏から秋にかけて針葉樹林,広葉樹林の地上で見る事ができます。

ドクツルタケの毒と症状

ドクツルタケの有毒成分は、環状ペプチドで、アマトキシン類(α-アマニチンなど)、ファロトキシン類(ファロイジンなど)、ビロトキシン類、ジヒドロキシグルタミン酸などからなる。ドクツルタケを食べると食後6~24時間後にコレラ様の症状(おう吐、下痢、腹痛)が現れるが1日でおさまり,その後24~72時間で内臓の細胞が破壊され肝臓肥大,黄疸,胃腸の出血などの肝臓,腎臓機能障害の症状が現れ,死亡する場合がある。催吐,胃洗浄,活性炭投与など適切な処置が必要である。

ドクツルタケの備考

ドクツルタケは、欧米では「破壊の天使」(Destroying Angel) という異名をもち、日本においても死亡率の高さから、地方名でヤタラタケ、テッポウタケなどとも呼ばれる。また、同じく猛毒のシロタマゴテングタケタマゴテングタケとともに毒キノコ御三家と称される。ドクツルタケを食べて中毒を起こしながらも助かった人々の証言によると、味は美味しいとのことであり、このことも誤食率を高める原因となっている。

キノコ食中毒防止のポイント

毒キノコによる食中毒を予防する為には、食べる事ができるキノコを確実に判断できない場合には、採らない! 食べない! 売らない! 人にあげない4つが重要です。毎年、キノコの知識が無い方が採取した毒キノコで多くの方で食中毒となっております。キノコの専門的な知識が無い素人の方によるキノコ狩りは絶対にやめましょう。詳しくは「毒キノコの種類と有害成分による影響」で説明しています。

  • わからない、しらない種類は、毒キノコと思って採取しない。
  • 有毒キノコが混入しないように注意して採取する。
  • 毒キノコの見極め方の「言い伝え」を信じない。
  • 図鑑などだけで毒キノコの判断をしない。
  • 食用でも生の状態で食べたり大量に食べると食中毒になるものがあるので注意。

ドクツルタケなど毒キノコを食べてから症状があらわれる時間(潜伏期間)は短く、毒キノコを疑う料理を食べて体調が悪い場合には、直ちに医療機関を受診して下さい。もし、毒キノコを疑われるものがありましたら医療機関に一緒に持参して治療の参考にしてもらって下さい。下痢や嘔吐の症状は、一般的な食中毒でも同様な症状があります。細菌やウイルスによる食中毒が気になる方は「食中毒(Food Poisoning)」を参照してください。

誤って食べると死亡することも注意したい毒キノコの種類と症状

ドクツルタケなど日本国内で見つけることが出来る危険な種類を一覧形式にまとめました。これらの種類を誤って食べると死亡する事もあります。その為、ハイキングなどされる方は、誤って採ったり、食べたりしない様にしましょう。それ以外の種類についても右の一覧から詳細を確認でき、生息場所、特徴、毒の種類、もし誤って食べたときに現れる症状をまとめてあります。