チチアワタケ

チチアワタケ(学名:Suillus granulatus ) |毒キノコ

チチアワタケ(学名:Suillus granulatus )は、梅雨時から秋にかけてアカマツやクロマツ林内の地上に群生する毒キノコです。ごく最近まで食用とされることが多かったが、ここ数年、チチアワタケこによると思われるような食中毒の事例も報告されている。チチアワタケの傘は初め半球形で後には開いてまんじゅう形になる。表面の色は栗褐色から黄土褐色で、強いぬめりがある。管孔は柄にほぼ直生し、孔口は黄色のちには黄褐色、若い時黄白色の乳液を分泌する。柄はつばをもたず、黄白色から黄色の地に同色の粒点がある。

チチアワタケの概要

チチアワタケの大きさは、カサが直径が5cmほどの小さなキノコです。幼い時は半球形のカサですが、成長するとカサが平らになっていきます。カサの表面の色に関しては幼菌時は栗褐色で、やがて黄褐色になっていきます。チチアワタケは、湿気が強い環境では表面にはヌメリが見られ、幼い時は粘性が強く、やがて粘性が弱くなるという特徴があります。ツカは太めで上から下まで太さはほぼ同じか、やや根元の方が太くなっています。また、ツカの表面の色は白色~黄色で、表面は粒点で覆われています。

チチアワタケの写真

チチアワタケの写真 チチアワタケの傘の裏側
チチアワタケの群生 チチアワタケのアップ

チチアワタケの季節

チチアワタケは、初夏から晩秋にかけてマツ科の樹下で見る事ができる毒キノコです。多くの木(37種)と共生することができるキノコと知られ外生菌根の宿主の数としてはもっとも多い例であるとされています。日本ではアカマツ・クロマツなどの二針葉マツの林内でチチアワタケをみる事ができます。北海道においても、アカマツ・クロマツや、海外から植栽された二針葉マツ類の木の下でもみる事ができます。

チチアワタケの毒と症状

チチアワタケは、広く食用とされているが、あまり消化がよくないため食べ過ぎないほうがよいとされています。特に表皮と管孔層とは消化されにくく、成熟したチチアワタケのカサは面倒でもこれらの部位をとり除いてから食べるほうがよいといわれています。チチアワタケを汁物・鍋物・和え物などにしたり、うどんなどの具に用いられる。欧米では強い粘性を持ったキノコがあまり喜ばれず、ハナイグチやヌメリイグチは食用菌としてあまり高く評価されないが、チチアワタケについてはぬめりがあまり著しくなく収量も多いことから、食用として採取される頻度は前二者に比べてやや高いようである。

チチアワタケの備考

青森県下ではチチアワタケを「はらくだし」の名で呼ばれており、ときに下痢をきたす特性を表現しているものと考えられる。また、新潟県の一部で使われる「うらむき」の名は、かさの裏面の管孔層を剥き除いてから食用にする利用法が、かなり古くからあったことを示唆するものである可能性が考えられる。福井県では「しばたけ(アミタケとの混用名)」、石川県では「いくち(ヌメリイグチとの混用名)」と呼ばれ、針葉樹林に発生し、かさに粘性があり、かさの裏面がスポンジ状の管孔となる他の種類と混同されている。他の地域でもチチアワタケを「あみこ」あるいは「あみこもだし」(岩手)や「じこぼう」および「りこぼう」(長野)などの呼称も、ハナイグチと混用されている可能性がある。千葉県の一部でも、本種を「あみたけ」と称するという。

毒キノコ食中毒防止のポイント

チチアワタケみたいな毒キノコによる食中毒を予防する為には、食べる事ができるキノコを確実に判断できない場合には、採らない! 食べない! 売らない! 人にあげない4つが重要です。毎年、知識が無い方が採取した毒キノコで多くの方で食中毒となっております。専門的な知識が無い素人の方によるキノコ狩りは絶対にやめましょう。詳しくは「毒キノコの種類と有害成分による影響」で説明しています。

  • わからないキノコは採取しない。
  • 有毒キノコが混入しないように注意して採取する。
  • 毒キノコの見極め方の「言い伝え」を信じない。
  • 図鑑などだけで素人判断はしない。
  • 食用のキノコでも生の状態で食べたり大量に食べると食中毒になるものがあるので注意。

食べてから症状があらわれる時間(潜伏期間)は短く、キノコ狩りをしたキノコを食べて体調が悪い場合には、直ちに医療機関を受診して下さい。もし、食べたキノコが残っている場合は、医療機関に一緒に持参して治療の参考にしてもらって下さい。下痢や嘔吐の症状は、一般的な食中毒でも同様な症状があります。細菌やウイルスによる食中毒が気になる方は「食中毒(Food Poisoning)」を参照してください。

特に注意したい毒キノコのまとめ

日本国内で発生する毒キノコを一覧形式にまとめました。それ以外の種類についても右の一覧から選んでみてください。毒キノコの名称をクリックすると生息場所、特徴、毒の種類、もし誤って食べたときに現れる症状などをまとめてあります。