タマゴテングタケ

タマゴテングタケ(phalloides)|毒キノコ

タマゴテングタケは、夏から秋、主にブナやミズナラなどの広葉樹林に生える毒キノコ。傘はオリーブ色。条線はない。柄は白色でつばがある。ひだは白色。ひだに濃硫酸をたらすと淡紅紫色に変色するという、他の種類では見られない特徴があり判別に用いられる。種名phalloidesの意味はphallus(男根)やPhallus(スッポンタケ属)などが由来と言われている。

タマゴテングタケの概況

タマゴテングタケは、球を半分にしたカサで色はゃ色ですが、成長するとカサは開き色もオリーブ色になります。卵から出来てきキノコのように見える為、このような名前が付いたとおもわれます。タマゴタケに似たキノコでタマゴテングタケモドキもありますが、タマゴテングタケと同じ毒キノコです。どちらも強い消化器系の食中毒を起こす毒キノコとしてい知られています。タマゴテングタケとの見分け方としてはタマゴテングタケモドキのカサはやや紅色を帯びているなどの違いがあります。

タマゴテングタケの写真

幼いタマゴテングタケ タマゴテングタケの群生
大きくなったタマゴテングタケ タマゴテングタケの全体写真

タマゴテングタケの季節

タマゴテングタケは、日本では北海道で発見されることがあるが、本州以南の地域では見つかることは稀な毒キノコです。夏から秋、主にブナやミズナラなどの広葉樹林で見られます。

タマゴテングタケの毒の特徴

タマゴテングタケドクツルタケシロタマゴテングタケとともに「猛毒キノコ御三家」などと呼ばれているほどの猛毒な毒キノコです。タマゴテングタケに含まれる有毒物質は、アマトキシン類、ファロトキシン類、ビロトキシン類などです。また、有毒成分アマニチン (amanitin) は消化管からの吸収が早く、1時間程度で肝細胞に取り込まれることで短時間で症状があらわれます。アマトキシン類はこれらの毒キノコの中では遅効性でであるが毒性は強く、幼菌1つにヒトの致死量に相当するアマトキシン類が含有されています。タマゴテングタケを喫食すると24時間程度でコレラの様な激しい嘔吐・下痢・腹痛が起こる。その後、小康状態となり、回復したかに見えるが、その数日後、肝臓と腎臓等内臓の細胞が破壊され死に至ることも少なくない。タマゴテングタケを食べてしまった患者さんに対しての治療は、解毒剤は存在しないため、毒性分の体外排出促進と脱水症状への対症療法を施します。

タマゴテングタケの備考

タマゴテングタケは、ヨーロッパには多く自生しており、death capと呼ばれ、よく知られた毒キノコの一つである。またニュージーランドにおいても多発します。

食中毒防止のポイント

タマゴテングタケみたいな毒キノコによる食中毒を予防する為には、食べる事ができる事を確実に判断できない場合には、採らない! 食べない! 売らない! 人にあげない4つが重要です。毎年、知識が無い方が採取した方が食中毒となっております。専門的な知識が無い素人の方によるキノコ狩りは絶対にやめましょう。詳しくは「毒キノコの種類と有害成分による影響」で説明しています。

  • わからないキノコは採取しない。
  • 他の種類が混入しないように注意して採取する。
  • 昔から言われている「言い伝え」を信じない。
  • 図鑑などだけで素人判断はしない。
  • 食用でも生の状態で食べたり大量に食べると食中毒になるものがあるので注意。

食べてから症状があらわれる時間(潜伏期間)は短く、キノコ狩りで採取したものをを食べて体調が悪い場合には、直ちに医療機関を受診して下さい。もし、食べた料理等が残っている場合は、医療機関に一緒に持参して治療の参考にしてもらって下さい。下痢や嘔吐の症状は、一般的な食中毒でも同様な症状があります。細菌やウイルスによる食中毒が気になる方は「食中毒(Food Poisoning)」を参照してください。

特に注意したい毒キノコのまとめ

日本国内で発生する種類を一覧形式にまとめました。それ以外の種類についても右の一覧から選んでみてください。毒キノコの名称をクリックすると生息場所、特徴、毒の種類、もし誤って食べたときに現れる症状などをまとめてあります。