スギヒラタケ

スギヒラタケ(Pleurocybella porrigens)|毒キノコ

スギヒラタケ(Pleurocybella porrigens)は、秋にスギなどの針葉樹の倒木や切り株状に多数が重なりあって発生する毒キノコです。分布は広く、 北半球の温帯以北の地域で発生が報告されています。ごく最近になって、スギヒラタケを食べたことによる急性脳症の発症の疑いが指摘されており毒キノコとして扱われています。 まだ真偽は明らかではないが、危険性の可能性を指摘された為に安全性が確認されるまで食べない方がよい。スギヒラタケの特徴は、傘は初めは円形で後には生長して扇形に開き、色は白色でふちの部分は内側に巻き込むことが多い。柄はほとんどない。ひだは白色で並び方は密。 ひだの中ほどが枝分かれする。

スギヒラタケの概要

スギヒラタケは、透明感のある美しい白色をしていますが毒キノコです。幼ものカサはほぼ円形ですが、成長するとカサは扇状になります。成長するとともにサのフチが外側に開いていく事でカサは平らになります。このスギヒラタケにはツカはなく、カサの側面で付着していて、基部には白色の毛のような菌糸が見られます。

スギヒラタケの写真

スギヒラタケの群生 スギヒラタケは毒キノコ
スギヒラタケを下から撮影 スギヒラタケの傘の裏側

スギヒラタケの季節

スギヒラタケは、夏から秋にかけてスギ、マツなどの針葉樹の倒木や古株で見る事ができる毒キノコです。スギヒラタケは、白色の木材腐朽菌で北半球の温帯以北の地域で発生しています。

スギヒラタケの有毒物質と症状

スギヒラタケに含まれる有毒成分は、詳しいいことはわかっていませんがシアンを含有ことがわかっています。シイタケ,マイタケなど食用のキノコにはない共役型脂肪酸類(エレオステアリン酸など)のほか,異常アミノ酸類やレクチンも含有しています。そのためスギヒラタケを食べると腎臓に疾患のある人を中心に急性脳症を起こす。原因不明の中枢神経障害で,発症初期には脚の脱力感やふらつき,さらに数日経つと、筋肉の不随意運動が出現,その後急速に麻痺や全身性の痙攣,意識障害を起こし,脳浮腫が進行し,死亡することもあります。主な症状は意識障害,不随意運動,上肢振戦,下肢脱力と報告されている。現在もスギヒラタケの治療方法は確立されておらず、対症療法として人工透析や脳炎等の合併症状に対する治療が主となります。スギヒラタケは、2004年までは主に北国において食用キノコとして摂食されていました。ところが、2004年秋、腎機能障害を持つ人が摂食して急性脳症を発症する事例が相次ぎ報告され、スギヒラタケが関与している疑いが強くなり毒キノコとして注意が必要です。同年中に東北・北陸9県で59人の発症が確認され、うち17人が死亡した。発症者の中には腎臓病の病歴がない人も含まれているため、政府では原因の究明が進むまで、腎臓病の既往歴がない場合でも本種の摂食を控えるように呼びかけています。

スギヒラタケの備考

スギヒラタケは、かぬが,かぬがきのこ,かのか,かのが,かのかきのこ,しぎかのか,しぎきのこ,すぎあおけ,すぎおわけ,すぎきのこ,すぎわかえ,すぎもだせ,すぎわかえ(秋田県),こけ,しらふさ,やたは,すぎごけ(新潟県),かぬか(秋田,岩手県),すぎかのか(秋田,宮城,山形県),すぎごけ(新潟,福井県),すぎたけ(秋田,福島,福井県),わかい,わかいきのこ(青森,秋田県)とも呼ばれている。

食中毒防止のポイント

スギヒラタケみたいな毒キノコによる食中毒を予防する為には、食べる事ができるmのを確実に判断できない場合には、採らない! 食べない! 売らない! 人にあげない4つが重要です。毎年、知識が無い方が採取した方が食中毒となっております。専門的な知識が無い素人の方によるキノコ狩りは絶対にやめましょう。詳しくは「毒キノコの種類と有害成分による影響」で説明しています。

  • わからないキノコは毒キノコと思い採取しない。
  • 他の種類(毒キノコ)が混入しないように注意して採取する。
  • 昔から言われている「言い伝え」は間違っているので信じない。
  • 図鑑などで毒キノコか素人判断はしない。
  • 食用でも生の状態で食べたり大量に食べると食中毒になるものがあるので注意。

食べてから症状があらわれる時間(潜伏期間)は短く、キノコ狩りで採取したものをを食べて体調が悪い場合には、直ちに医療機関を受診して下さい。もし、食べた料理等が残っている場合は、医療機関に一緒に持参して治療の参考にしてもらって下さい。下痢や嘔吐の症状は、一般的な食中毒でも同様な症状があります。細菌やウイルスによる食中毒が気になる方は「食中毒(Food Poisoning)」を参照してください。

特に注意したい毒キノコのまとめ

日本国内で発生する種類を一覧形式にまとめました。それ以外の種類についても右の一覧から選んでみてください。毒キノコの名称をクリックすると生息場所、特徴、毒の種類、もし誤って食べたときに現れる症状などをまとめてあります。