シャグマアミガサタケ

シャグマアミガサタケ(学名:Gyromitra esculenta)|毒キノコ

シャグマアミガサタケ(Gyromitra esculenta)は、子嚢菌門フクロシトネタケ科シャグマアミガサタケ属に属する毒キノコの一種です

シャグマアミガサタケの概要

シャグマアミガサタケのカサは、直径3cmから10cm、ツカの長さが2cmから5cm程度でコゲ茶色した球形の塊です。シャグマアミガサタケの肉は表面と同じ色で弾力を感じることができます。過去には、シャグマアミガサタケを食べたことが原因で死亡したケースもあり、非常に毒性が強い毒キノコです。

シャグマアミガサタケの写真

シャグマアミガサタケは毒キノコ シャグマアミガサタケのアップ写真
シャグマアミガサタケの群生 シャグマアミガサタケ 写真

シャグマアミガサタケの季節

北海道や本州のスギやヒノキの森や林で見る事ができる毒キノコです。見ることができる季節は、春です。海外でもみることができます。北半球温帯以北に分布しています。

シャグマアミガサタケの有毒物質の特徴

シャグマアミガサタケは、非常に強い毒がある毒キノコです。有毒成分は、ヒドラジン類の一種であるギロミトリンおよびその加水分解によって生成するモノメチルヒドラジンです。そのためシャグマアミガサタケを生で食べると7時間から10時間の潜伏期間を経て、吐き気・嘔吐・激しい下痢と腹痛、痙攣などの症状を起こす。重症の場合には肝障害とその結果としての黄疸、発熱、めまい、血圧降下などが現れるとともに脳浮腫とそれに伴う意識障害ないし昏睡、あるいは腸・腹膜・胸膜・腎臓・胃・十二指腸などの出血をきたし最悪の場合には2-4日で死に至ることがあります。生食した場合には、モノメチルヒドラジンと結合するとともに、赤血球造成を促進して抗溶血作用を示すピリドキシンが投与され、血液灌流などを併用する必要があります。モノメチルヒドラジンによる造血代謝阻害に対しては、葉酸あるいはフォリン酸の投与(フォリン酸として、一日当り20-200 mg)も行われます。

シャグマアミガサタケの備考

海外では、食用キノコとして扱われている国もあります。フィンランドではシャグマアミガサタケを「耳キノコ」と呼び、比較的よく知られた食材であり、毒性の明示と調理法とに関する説明書きの添付とを条件に例外的に販売が許可されています。調理方法は、生のシャグマアミガサタケを大量の水で5分以上沸騰した水で茹でたら茹で汁を捨てて、大量の水で煮汁を洗い落としてから、もう一度5分以上茹でます。乾燥したものは、しっかりと水でもどすために2時間以上水に浸し生鮮品同様に有害物質を煮出す作業を行います。尚、シャグマアミガサタケの有毒物質を煮出す作業中は、湯気に有害物質が含まれるため十分な換気が必要です。この様な手順で、シャグマアミガサタケを食べる事ができますが、処理方法を間違えると毒キノコ食中毒になる危険性が高く十分に注意する必要があります。

食中毒防止のポイント

シャグマアミガサタケみたいな毒キノコによる食中毒を予防する為には、食べる事ができるキノコを確実に判断できない場合には、採らない! 食べない! 売らない! 人にあげない4つが重要です。毎年、知識が無い方が採取した方が食中毒となっております。専門的な知識が無い素人の方によるキノコ狩りは絶対にやめましょう。詳しくは「毒キノコの種類と有害成分による影響」で説明しています。

  • わからないキノコは採取しない。
  • 他の種類)が混入しないように注意して採取する。
  • 昔から言われている「言い伝え」は間違っているので信じない。
  • 図鑑などで素人判断はしない。
  • 食用でも生の状態で食べたり大量に食べると食中毒になるものがあるので注意。

食べてから症状があらわれる時間(潜伏期間)は短く、キノコ狩りで採取したものをを食べて体調が悪い場合には、直ちに医療機関を受診して下さい。もし、食べた料理等が残っている場合は、医療機関に一緒に持参して治療の参考にしてもらって下さい。下痢や嘔吐の症状は、一般的な食中毒でも同様な症状があります。細菌やウイルスによる食中毒が気になる方は「食中毒(Food Poisoning)」を参照してください。

特に注意したい毒キノコのまとめ

日本国内で発生する種類を一覧形式にまとめました。それ以外の種類についても右の一覧から選んでみてください。毒キノコの名称をクリックすると生息場所、特徴、毒の種類、もし誤って食べたときに現れる症状などをまとめてあります。