アンズタケ(毒キノコ)食中毒の症状

アンズタケ(学名:Cantharellus cibarius)|毒キノコ

アンズタケ(学名:Cantharellus cibarius)は、夏から秋のはじめにかけてモミ、ツガ類の林内や広葉樹の林内地上に群生する毒キノコ。その名前のとおりアンズの実のような良い香りだからである。 正しく処理すれば、食用になり、味にもクセがない。全体がオレンジ色から卵黄色。傘の表面はほぼなめらかで中心部がくぼむ場合もある。ひだはしわ状で互いに脈状に連絡しあい、柄に垂生する。 柄は傘よりやや淡色の場合もある。

アンズタケの概要

アンズタケは、全体が黄色く、肉厚でシッカリしたキノコです。カサは、幼いときは円形ですが成長とともに不規則な形になります。大きさは、カサが2cmから10cm程度で、柄の長さも2cmから10cm程度です。アンズタケの根本は、白色の綿毛状になっています。アンズダケの名前は、アンズ(アプリコット)の香りがすることが名前の起源だといわれています。アンズの香りは、生の状態よりも乾燥させたほうが強くなります。

アンズタケの写真

幼いアンズタケ アンズタケは毒キノコ
アンズタケの傘が開いた状態 アンズタケの群生

アンズタケの季節

アンズタケは、夏から秋にかけて主にマツ類が生えている林の中の地上に発生します。

アンズタケの毒と症状

アンズタケは、日本ではあまり知られてないキノコですが、海外では食用できるキノコとして非常に諜報されています。しかし、国内では、毒素の強いアマトキシン類やノルカペラチン酸など有毒成分が検出されるため毒キノコに分類されています。ノルカペラチン酸を摂取すると胃腸炎などの症状を引き起こす毒素です。また、過去にチェルノブイリ原子力発電所の事故でロシアから輸入されたアンズタケが高い放射線を検出されたことから処分されたことがあった。その後の調査でアンズタケには、セシウム137などの放射性金属を蓄積しやすい性質があることがわかりました。

備考

海外では、アンズタケを料理に使用することがあり高値で取引されている。アンズの香りと胡椒のような舌先に適度の刺激を与えるアンズタケが様々な料理に使われている。例えば、牛肉、豚肉、鶏肉などの肉料理の付け合せやカレーの具材として使われる。鹿肉と一緒に食べる伝統料理もありヨーロッパの食卓でアンズタケをみることができる。その為、フランスでは、アンズタケの亜種を食用キノコとして流通しています。詳しくは「毒キノコの種類と有害成分による影響」で説明しています。

地方によってアンズタケは、あんずきのこ、あんずのこ、うこんたけ、うめのはな、うるしたけ、おすまはん、かやたけ、からももたけ、きんつな(ぎ)、こもたけ、さきたけ、ささたけ、さつきたけ、しばきのこ、しばこ、しばこきんつなぎ、しばたけ、しわきのこ、とっとのふぐり、はぎたけ、はなたけ、みかんたけ、むぎわらたけ...等々と呼ばれています。また海外では、ジロール又はシャンテレルなどの名称で呼ばれています。

食中毒防止のポイント

アンズタケみたいな毒キノコによる食中毒を予防する為には、食べる事ができるキノコを確実に判断できない場合には、採らない! 食べない! 売らない! 人にあげない4つが重要です。毎年、知識が無い方が採取した方が食中毒となっております。専門的な知識が無い素人の方による採取は絶対にやめましょう。

  • わからないキノコは採取しない。
  • 他の種類が混入しないように注意して採取する。
  • 昔から言われている「言い伝え」は間違っているので信じない。
  • 図鑑などで素人判断はしない。
  • 食用でも生の状態で食べたり大量に食べると食中毒になるものがあるので注意。

食べてから症状があらわれる時間(潜伏期間)は短く、キノコ狩りで採取したものをを食べて体調が悪い場合には、直ちに医療機関を受診して下さい。もし、食べた料理等が残っている場合は、医療機関に一緒に持参して治療の参考にしてもらって下さい。下痢や嘔吐の症状は、一般的な食中毒でも同様な症状があります。細菌やウイルスによる食中毒が気になる方は「食中毒(Food Poisoning)」を参照してください。

特に注意したい毒キノコのまとめ

日本国内で発生する種類を一覧形式にまとめました。それ以外の種類についても右の一覧から選んでみてください。毒キノコの名称をクリックすると生息場所、特徴、毒の種類、もし誤って食べたときに現れる症状などをまとめてあります。